神田家は和田家(現国重文)の次男である和田佐治衛門が分家し、この地に居を構えたのが始まりで、合掌造りは江戸後期に石川県の宮大工により十年の歳月をかけて建造されたと伝えられる。
白川郷最大級の五階建て合掌づくり家屋。長瀬家五代目当主民之助が建造し、明治23年完成。約11メートルの一本柱(合掌柱)が、屋根の勾配の上から下までを貫き、大きな屋根をつくる。柱材には樹齢150年以上の天然檜を用い、そのほか樹齢300を越える桂、栃、欅等が随所に使われている。3年がかりの大工事で、総工費は当時の金額で八百円、その他米百俵、酒十一石八一斗を費やしたと伝えられている。「構造」総床面積・約六百坪。1階は、主な生活の場。2階は使用人の寝所等。3、4階は、養蚕の作業場。5階は、薬草の干し場。
集落内の真宗大谷派の寺院。本堂、庫裏、鐘楼と合掌造りのままなのは他に類を見ない。本堂では、京都の東寺や醍醐寺にもある、浜田泰介画伯の障壁画を見る事ができる。
岐阜県大野郡白川村荻町226
TEL:05769-6-1041
営業時間:9:00~18:00(不定休)